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ゴルファーがパターを選ぶ「基準」は?⑴

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M 今回は「パターを選ぶ基準」について皆さんの話を伺いたいと思います。
X まず私が日頃持っている「疑問」をみなさんにも問いたいと思います。なぜゴルファーは10万円を超えるドライバーには抵抗がないのに、ラウンド中の使用頻度が一番多いパターになると「予算は15000円」みたいに価格や種類を制限するのか?すごく違和感を感じます。
M 高ければいいと言いたい訳ではなくて、なぜもっと「入るための道具の工夫」に興味を持たないのかは、確かに不思議ですね。
T 「パターは感性」みたいに言われ続けていて、入らないのは「自分が下手」という文化が浸透しているのはあるかな、と思います。

M 例えば「グリップ」はどんな基準で選びますか?
X プロの場合は、ピストル型と呼ばれる細いタイプを使う者が昔から非常に多いです。ただし、それは毎日グリーンで打っている「特殊なゴルファーだから」とも言えます。より繊細なタッチで打ちたいなら、細めのグリップを好むのも理解できます。
T 例えば、先日開催されていた日本オープンのグリーンってかなり早いですよね!?
X 狭山で開催された日本オープン時のグリーンのスピードは13フィート。一般営業しているゴルフ場のグリーンの約1.3〜1.5倍のスピードで傾斜もかなりある。世界ランキング6位のA・スコットでさえ予選を通らなかった。
X ドライバーやFW以上に、パターに関してもプロを猿真似するのは危険でしょうね。
Y 技術的に優れたプロが我々にとっては参考にならない?
T パターを打つ環境が違いすぎますね。
X ワンパットを常に狙うプロと異なり、一般ゴルファーのテーマは不用意なミスパットを減らすこと。グリップは太めの方が、細かいフィーリングは出ない代わりに大きなミスは出にくいと思います。
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M 「ヘッド選び」についてはいかがですか?
T スコッティキャメロンの台頭以降、ピン型パターの立ち位置がすごく上がった気がします。もちろんその前には、ピンパターの登場やアンサー・スコッツディールモデルの高い希少価値があったことを踏まえてのことですが。
Y やっぱりブレードって言えばピン型のイメージがあります。事実、キャメロンなど現代の名器が多いですよね。
T ただ、誰にでもピン型が合うとは限らないと思います。ちなみに私は、シャフト軸より後方にフェースがあるパターはすごくハンドファーストに構えなきゃいけないから使いづらいです
X そういう人はL字型やマレット型など、形状の異なるパターヘッドを使った方がいいでしょうね。
M カスタムパターヘッドもありますが、工房がパターに興味を持ったり調整してお客様に喜んでもらおうという姿勢を感じないのはなぜでしょう?
X もっとゴルファーに対して積極的にパターフィッティングを行うべきでしょう。ただ、そのためのマニュアルというか方法論を確立しないといけませんが。例えば、PCMでパターフィッティングのカリキュラムを広めて欲しいですね。
T まず、パターだって「道具でもっと改善できる」っていうことを体験して欲しいです。いや、周りの方が体験させて欲しいです。自分の好みとまったく違うパターを手にすることで、何かしら感じることはあるはず。
Y でも、「パターを替えたら、ストロークの仕方が変わる」と言いますよね?
X それは、道具が替わったことで結果的にヘッドの動きが変わったと捉えるべきです。
M いちいちパターを替える毎に打ち方まで替えていたらキリがないですね。
T 明確な好みや重さ長さがある方は別としても、「慣れている」とか「ずっとこれしか使ったことがない」程度の使用理由ならパターが向上できる道具を探してみてもいいと思います。

M とても今回だけで結論を簡単に出したくない重要な話ですね。また続きをやりましょう。

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 ゴルフコーチ・クラフトマン・フィッターとして、数々のゴルフメディアに登場。 数多くのツアー選手をスランプから復活・優勝させた伝説のコーチ・後藤修氏の一番弟子。スイング論はもとより、クラブ計測にも深く精通しプロアマ問わずのべ7万人以上のゴルファーにアドバイスを経験。自身でツアークラフトバスを所有する。  「PCM」「ALBA」「週刊パーゴルフ」「GOLF TODAY」などで執筆を行っているゴルフライターの猿場トール氏は従兄弟にあたる。
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