もっとギアを知りたい。もっとゴルフを深く知りたい。
  • gxx22golfgxx22golf

アクシスゴルフ《Z1SERIES TOUR SPEC》ドライバーは、どんなヘッドなのか?『PCM』データ&試打


大越和幸氏が設計するカスタムパーツブランド

アクシスゴルフ《Z1SERIES TOUR SPEC》ドライバーは、一体どんなヘッドなのでしょうか?

http://www.axisgolf.jp/

「このヘッドは、構えた特にバック部のボリュームの頂点がトゥ側にあるシルエット。どちらかというと左のミスを嫌う中上級者が若干フェースセンターよりトゥヒットしやすいシルエットだと言えます。

ソール部には、1gと3gのウェイトが装着できるウェイトポートが6ヶ所あり標準重量198gから自由に調整が可能です。

また、ヘッド注文時には打球音を調整するための調整を大越氏自らしてくれるそうですが今回は標準仕様ヘッドを打ちました。

重量や音までカスタムできるアスリートパーツなのは嬉しいですね」


「このヘッドの特長は、いわゆる【浅重心】による低スピン弾道です。
実際打ってみても、
やや少なめのフェースプログレッション(シャフト軸線からリーディングエッジまでの距離)と
軸線震度(シャフト軸線から重心までの距離)共に少なく、

インパクト後の初速感と飛んでいるボールの伸び方が【前に前に】いきます」

「【浅重心は飛ぶ】と一口に言ってしまいがちですが、そもそも重心深度の内訳とゴルファーの傾向に合っていることが重要です。

構えた時にはヘッドのシルエットの影響でトゥ寄りでヒットしたくなるデザインになっていますが、フェースセンターからわずかにバルジの頂点よりトゥ側に一致した場所にあります。
このタイプのヘッドの重心距離が長いと、そのままプッシュアウトしやすくなることもありますが、
《Z1SERIES TOUR SPEC》ドライバーヘッドの重心距離はかなりオーソドックスな数値(36.7mm)でした。

トゥヒットをしても、インパクトのフェースターンはしやすいヘッドと言えます」

「また、カスタムヘッドを選ぶ場合は、ホーゼルの接着長さとホーゼル下の長さは重要です。
接着長さは、選んだシャフトの先端部分がどのくらいヘッドに入るかが決まる数値。
ヘッドによっては短いものと長いもので20mm以上も変わってしまいますし、ヘッドを貫通するスルーボアタイプではシャフト先端の性格まで変わってきてしまいます。

《Z1SERIES TOUR SPEC》ドライバーヘッドの接着長さ(38.9mm)は平均的なものより若干長め。
ということは、先の柔らかいシャフトを装着する場合はソケットを若干短いものにするなどのクラフトマンの工夫があっても良いかもしれません。

ホーゼル下長さは、シャフトの先端がヘッドのどこまで刺さっているかの数値です。
《Z1SERIES TOUR SPEC》ドライバーヘッドのホーゼル下長さ(35.9mm)は平均的な数値です。

やや長めに見える重心とシルエットの割に、打ってみるとヘッドの大きさを感じずフェースターンもしやすいヘッドと言えます。

実際に打っても、ドロー系のショットはプッシュアウトのミスでも大きく右には行かず、かといってフックになる程大きく曲がるショットにはなりませんでした。
インサイドからドロー系の高い打ち出しでショットしたいゴルファーには、自然に芯を食って飛距離が出るヘッドだと思います。

ただし、ロフト選びには見栄を張らずに若干多めのロフトチョイスがこのヘッドの持つ風に強い弾道のメリットを活かしやすいです。
ソール基準に近いロフト表記になっていますので、大手メーカークラブ使用者なら1度多いロフトを試して良いでしょう。特にロースピンヘッドの場合は打出し角がある方が、方向と飛距離の両立をしやすいです」

「《Z1SERIES TOUR SPEC》ドライバーヘッドが、全く合わないゴルファーもいます。

ヘッド高さ(68mm)に対してフェース高さ(54.6mm)のバランスは、若干シャローヘッド。
鋭角な入射角でインパクトする方が打つと、フェース上部に当たりすぎたりインパクトロフトが少なくなりすぎてヘッド性能を引き出しづらくなります。

その点でいうと、大越氏の設計はとてもシンプル。

構えてみても、打ってみても対象ゴルファーのニーズはブレていませんでした。
唯一、ややインサイドから打つストレート〜ドローヒッターには打出し角がヘッドスピードの割に少ないプレーヤーが多いので若干ロフトは多い方がありがたいということ。

と思っていたら、《Z1SERIES TOUR SPEC》ドライバーヘッドのロフトは個別で幅広いロフト管理されたヘッドを用意しているとのこと。

SS(スイートスポット高さ)にも触れたいと思います。
《Z1SERIES TOUR SPEC》ドライバーヘッドは、標準的な数値でした(37mm)。浅重心ヘッドでもある程度重心の高さがあると、上下のミスヒットでも打出し角はばらつきが少なくなるメリットがあります。
今回もいろいろな高さのティーでしだしましたが、SSの上下どちらでヒットしても大きく弾道と飛距離が変わることなくなナイスショットが打てました。ティーの高さに寛容なヘッドなので、低いティーで打ちたい上級者でも安心して打てます。

シャフトがついたクラブになった段階でドライバーとしての性格が生まれますが、ヘッドの特性をさらに生かした剛性の高い低弾道シャフトにしても良いですし。
逆にキャリーを大きくするために動きの大きいシャフトを装着するのも面白いと思います。

コースで出るゴルファーの傾向に合わせたシャフトになると思いますが、個人的には先端〜中間の剛性が若干低いシャフトを装着してキャリーと強い弾道の両立を狙いたいです」

試打テスター:筒康博

gxx22golf by
 ゴルフコーチ・クラフトマン・フィッターとして、数々のゴルフメディアに登場。 数多くのツアー選手をスランプから復活・優勝させた伝説のコーチ・後藤修氏の一番弟子。スイング論はもとより、クラブ計測にも深く精通しプロアマ問わずのべ7万人以上のゴルファーにアドバイスを経験。自身でツアークラフトバスを所有する。  「PCM」「ALBA」「週刊パーゴルフ」「GOLF TODAY」などで執筆を行っているゴルフライターの猿場トール氏は従兄弟にあたる。
関連記事