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「7Sシャフトより6Xシャフトの方が硬いのか?」


PCMサイトに

シャフトに対するご質問をいただきました。回答が遅くなりましたことを、この場をお借りしてお詫びいたします。

「7Sシャフトより6Xシャフトの方が硬いのか?」という質問をいただきました。

シャフトには、個人の感想の違いや表現のギャップなど様々な問題があります。
この質問は非常に深いので、じっくり答えさせていただきます。

今回は「硬さ」に焦点をおいて回答いたします。

硬さは「フレックス」と呼ばれるものが多くのシャフトで表記されています。

それぞれの硬さは以下のように表現されます。

L:(リンバー/しなやかな、軽快な)
A:(アベレージ)
R:(レギュラー)
S:(スティッフ/硬い)
X:(エクストラスティッフ/とても硬い)

「L」はレディースと現在では表記されますが、
元の語源は「軽くしなやか」と言う意味の「liber」が語源のようです。
もともとは、シャフトそのものがどんなターゲット向けなのかを表記するための呼称だったようです。

さて本題ですが、現在では設計自由度の多様化でシャフトを「剛性」で解析することが可能になりました。
「剛性」とは、シャフトを一定の幅を押し曲げるのに必要な力を測定したもの。

下の写真は、アルディラ「ブルー」と「グリーン」を比較した『剛性分布』のグラフです。

縦軸が、力の大きさを表し「kg」または「kgf」で表記されます。

横軸は、シャフトの「どこが」を先端から「何mm」地点のものかを表記しています。

ただ、数字のみに着目することは危険です。なぜなら、「どの機械で」「どのように計測したか」で数字が変わってしまうからです。
『PCM』シャフト計測では、誌面にて計測方法と計測に使用した機器を開示して
同じ条件で計測した場合に比較できるようにしています。

シャフトの「全体」と「部分」の両方で硬さを見る必要がありますが、実際にゴルファーが体感しやすいのは

主に「先端」「中間」「手元」の3箇所。

アルディラ「ブルー」「グリーン」の60g台と70g台では、
フレックスが同じ場合「剛性」もほとんど同じことがわかります。『このモデルの比較では』に限定して、の話です。

では、質問いただいた「6Xシャフトは7Sより硬いのか?」は

実際にクラブになった場合の『振り心地』によって決定されます。

もし純粋に「同じヘッド重量」「同じ長さ」を最低条件に今回の両者を振り比べた場合には
ほとんど変わらない「剛性」に「シャフトそのものの重量の違い」が付加され、

同じフレックスの場合には70g台シャフトの方が「しっかり感」を感じることになりやすいです。
70Sと60Sの場合は、「剛性差」と「重量差」のバランスによって違いが出ます。

シャフトの「硬さ」には、

ゴルファーそれぞれの、「どの場面で?」「どこの部分が」の体感と
設計側の、「どんなゴルファーに?」「どんなクラブスペックで?」の意図や狙いが存在します。

次回は『シャフト設計』から見た、「6Xシャフトは7Sより硬いのか?」についてお答えいたします。

『PCM』では、様々なシャフト特集を行っています。

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gxx22golf by
 ゴルフコーチ・クラフトマン・フィッターとして、数々のゴルフメディアに登場。 数多くのツアー選手をスランプから復活・優勝させた伝説のコーチ・後藤修氏の一番弟子。スイング論はもとより、クラブ計測にも深く精通しプロアマ問わずのべ7万人以上のゴルファーにアドバイスを経験。自身でツアークラフトバスを所有する。  「PCM」「ALBA」「週刊パーゴルフ」「GOLF TODAY」などで執筆を行っているゴルフライターの猿場トール氏は従兄弟にあたる。
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